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独立系投資アドバイザーが現代の政治経済を独自の視点で切り込みます。

為替と株価と金利について

 大変遅くなりましたが、

 新年明けましておめでとうございます。新年のご挨拶にしては遅すぎますが。。。

  

 また久しぶりの日記となります。

 さて、ここにきて日本の株式市場が大きく変動していますが。。。

 ニュースを見ていると、「米国の量的金融緩和縮小の影響で、資金の逆流が起こり、新興市場の通貨が動揺し、ニューヨークダウが下がり、安全資産と目される円が買われ、日本の株式も下がっている。」というような報道がよく流されている。そういう風に考えて投資家が動いているのが事実とすればそれはそれで正しい報道なのかもしれませんが。。。

 それでも、こういったニュースのいくつかに違和感を持ったので、少々論じてみたいと思います。


 ①米国の金融引き締めが新興市場の通貨を押し下げる???
 まず、今回米国は金融引き締めに転じたわけではなく、月額の金融緩和量規模の縮小を図っているだけです。金融緩和は継続していることを忘れてはいけません。また、歴史的な通貨の動きを見れば2003年から2006年まで米国は政策金利を1%から5.25%まで大幅に利上げをして金融を引き締めようとしていました。そのときには新興国通貨はそう下がってはいません。むしろ、新興国経済はぐんぐんと伸びていました。そして、2007年以降金融緩和を開始して以降に新興国の通貨は一貫して弱い動きをしています。もちろん、国や時期によって多少のばらつきはありますが。。。
 そう、少なくとも歴史的には米国の政策金融引き締めが新興国の通貨に悪影響を与えるとはいいがたいのです。
  
 ②円高により、日本経済の悪化懸念から株式が売られている???
 これはある意味正しい部分もあるでしょう。ただ、為替(円ドル)と株式市場の相関関係を歴史的にみると、1996年から2004年くらいまでは円安のときに株価は下落傾向となり、円高のときに株価は上昇傾向となっていたことも記憶しておかなければなりません。逆相関だったんですね。


 今常識のように語られていることが、歴史を振り返るとそうなっていないということに注意しなければなりません。

 



 歴史を振り返ると、1995年の阪神の大震災のときは直後しばらく、円高にすすんで、次に1ドル78円から135円まで大きく円安となりました。円安基調となる中、当初株価はその状況を歓迎して上がっていましたが、1997円からは円安の進攻と共に株式市場は下落基調となりました。確か、橋本政権が消費税を決めた年でしたね。。。そういえば、当時も一時貿易赤字傾向になっていました。
 
 現在は東北の大震災から3年が経とうとしています。当初しばらく円高に動いて、後に円安基調となり、それを歓迎して株価は上がり、消費税が増税され。。。。

 ここまでは良く似ているのですが、ここから先果たしてどうなるのか。。。


 今年は株式市場、ドル通貨について注意深くみていきたいと思います。特にドルの動きには注意が必要かもしれません。

 


 今後の皆さんが考えられる経済見通しの一部としていただければ幸いです。

 
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2014-01-30 : 未分類 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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